2015/08/20

モンゴメリー、ダブルサンクのダイアルに憧れて・・・

モンゴメリー&サンクの陶器製文字盤

類似するマージナル ミニッツ ダイアル

モンゴメリーダイアルは、
◉外周の数字が全て上を向く。
◉5分毎の数字が他の数字より一回り大きい。
◉6時を示す6の数字が秒針部に入る。

ダブル サンク、シングル サンク、フラット、と各文字盤の裏面。

型押しで成形した凹凸では無く、
白陶器の文字盤を2重3重に重ね合わせて凹凸を付けて
造られた非常に手の込んだ文字盤。
*サンク( SUNK )の意味:くぼむ、沈む、陥没する、からの呼び名。

100年も昔の懐中時計。
それは、私のタイムトリップ・マシン。
古いハミルトン時計の広告スローガン
"It almost speaks the time."
まるで、時が語り掛けて来る様だ・・・

濃紺に輝く針を飾る白い陶器の文字盤。
特に、視認性を重視した
鉄道時計の文字盤は、正しくアートだ。

鉄道時計の中で人気が高く希少な文字盤、
モンゴメリーダイアル。
アメリカ・サンタフェ鉄道の時計検査官
ヘンリーS モンゴメリーにより考案された。

時間数字の外周を囲む緻密な分数字が入る
マージナル ミニッツ文字盤は多いが、
厳格な3つの規定を満たした文字盤のみが
モンゴメリーダイアルと呼ばれる。

1:文字盤外周の数字が全て上を向く。
2:5分毎の数字が他の分数字より大きい。
3:6時を示す6が秒針部に入る。

このモンゴメリーダイアルは、
1899年サンタフェ鉄道に導入され、
大手時計メーカーは競って採用し、
その利便性を宣伝し販売促進に役立てた。
また、ボール ウォッチの様に、
時間よりも外周の分数を大きく表示する
機能的なファーガソン 文字盤を採用した
メーカーもあったが、
秒針部の6を外し微妙にデザインを変え
特許料を逃れるメーカーも存在した。

今見ると、そんな些細な違いなど
無意味に感じるが、
一見した時の重厚感は大きく違う。
高級とは、ブランド名や豪華さでは無い。
この様な違いを言う。



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