2015/08/31

百合の花が彫刻されたW.ハンターケースの懐中時計。


紹介されている写真を
いろいろ加工して百合の彫刻の美しさに浸っている。


1920年製、ヴィンテージの懐中時計。
ユリの花が美しく彫刻されている。
これ程までに優れた構成力を持つ職人が、
1920年代には存在したのだ。
このイリノイ製のケースが気に入った。

*”Illinois Watch Case Co.”(ケースメーカー)
 ”Illinois Watch Company.”(時計メーカー)
 同じイリノイの名前だが無関係の会社である。

全体を彫刻で飾るのでは無く、
上部の空間を残した粋なレイアウト。
アールヌーボー様式で花は描かれているが、
日本の着物のスソ模様に通じる
美学が息づいている。

19世紀末期から20世紀初頭。
アメリカの時計が世界を圧巻していた時代。
まだケースは専門メーカで造られていた。
有名な時計ケース・メーカー
ILLINOIS WATCH CASE CO. には、
こんな感覚の優れた彫金職人が
存在していたのだ。

アメリカのebayで見付けたが、
エルジンの3/4プレートの15jムーブメント。
Moseley のレギュレーター。
シングルサンク陶磁製ダイアルに細い針。
アールデコ風の小さなアラビア数字。
12sサイズと小型で装飾的だから
ご婦人用に造られた時計かも知れない。

いずれにしても、
Excellent Condition! と説明されているが、
コレクター好みの仕様では無い。
この百合の彫刻に魅了される様な物好きは
多分、私だけだろう。
Max Bidを予想価格以上に高くして
確実に落札しよう。


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